03年 8月7日 
   能楽金春祭り

金春通りでの「ストリート能」を体験した方からのメッセージです。


観阿弥・世阿弥親子が大成する前の能の起源は五穀豊穣・天下泰平 を祈る神事であり、今日見た「弓矢立合」や「翁」にはその名残が残っています。
今日は「鈴の段」が始まったと同時に、風が強くなり、雲行きも変わり始め、何か神々しいものを感じました。

(白田 剛さん 能楽ドットリテラシー・プロデューサー)


18時少し前、金春通りに着くと、 仮設舞台と、粋な浴衣姿のスタッフ(60歳は越えている方ばかり)がお出迎え。
宵闇の中、提灯の光とオレンジ色の照明に、期待感が高まりました。
演目の説明と神主さんのお清めに続き、笛の音が響いて能が始まりました。
鈴の音を背景に舞われる舞は、何かの力が宿っていくよう。
強い風が吹いたので、ビルの間の水色の空を見上げると、 なぜか、ここが緑の地であった頃の風景を思い起こしました。
「たった1時間の異次元旅行」という感じです。

夏を感じる恒例行事にしたいな、と思いました。

(佐藤 真紀子さん)


 能については、テレビでしか見たことがありませんでしたので、 普段は演技者を中心にした視覚中心の捉え方しかありませんでした。
今日は他の感(聴覚など)も組み入れた観能になりましたので、また違う味わいです。演能、鈴の音、金春色(ターコイズブルー)は、なんだか非現実世界を連想させ ます。浴衣を着た人々、提灯、通りを抜ける風など(現実世界)が、その非現実性を 強調させていたように思えます。

(清水 孝太郎さん)


 能を見ている間は、タイムスリップしたような感じで不思議な感覚でした。
 生の鼓の音を聴いたのは初めてでしたが、鼓の音があんなに繊細で表現豊かとは知 りませんでした。
鼓と似たようなかたちをした打楽器は他の国にもあると思いますが、あのような単純 なかたちの打楽器 で、憂いを帯びた音というか神秘的な音を出せる鼓は奥が深い!と思いました。
 また、舞っている人が鳴らす鈴の音と笛・鼓の音とが、特にゆっくり舞っているときに毎回微妙にずれて いたのが気になりました。わざとずらしているのか、それとも合わせるのが難しいか らなのか?
オーケストラで打楽器を演奏するときも、ゆっくりとしたテンポの方が合わせるのは難しいです。
中でも鈴は、手を動かしてから一瞬遅れて音が出るため、特に合わせるのが難しい楽 器です。 このような楽器を、しかも舞いながらタイミングを制御するのは至難の業だと思うのですが、 狙ってずらしていたら本当にすごい!と思いました。本当のところをぜひ聞いてみた いです。

(伊藤 歌奈子さん)


 みなさん新橋のオフィスに勤務し、ランチなどで日常的に利用している通りだけに、なお、一層、強い印象があったようです。

 ぜひ、皆さんも、「身近な場所で出会った能楽」の体験があれば、メッセージをお寄せください!

「能楽金春祭り」レポートは、こちら


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