03年 8月7日
   能楽金春祭り

「ストリート能を観ませんか?」という白田さんのお誘いで、銀座の街中、金春(こんぱる)通りで行われた「能楽金春祭り」を見学に。

場所は、銀座8丁目の中央通りを一本裏に入った金春通り。バーバリーや資生堂パーラーの裏手という本当に街の真ん中。
「金春(こんぱる)」は、幕府直属の能役者の家柄の一つであり、その屋敷は、かつて銀座6〜8丁目を占めており、その名前が、金春家が移った後もこの付近の芸者屋街の称として残り、今も、金春通り、金春湯(銀座の街中にある銭湯!)として残っている、ということである。

開演時間の午後6時前に行くと、既に100人以上の人が座席、立ち見で待っていた。演者たちが通りをゆっくりと歩いて会場に入り、そこで舞が始まった。

「延命冠者」「父の尉」「鈴の段」「弓矢立合」は、奈良の春日大社の御祭礼の行事として古くから演じられてきたもので、現在も毎年12月、通称「若宮さんのおん祭り」では、一の鳥居の近くの参道で古式ゆかしく演じられ、大社に奉納する神事として金春家がその役割をになっている。これらの能は観阿弥・世阿弥親子が大成した能よりもはるか昔から舞われてきた。このような儀式的・呪術的な能には、「弓矢立合」などのほかに「翁」がある。

笛や鼓が鳴った瞬間、そこだけ空気が変わったようになり、約30分の舞の間、ゆったりとした時間が流れていた。


ストリート能を体験した方からのメッセージは、こちら


戻る